システム刷新×AI活用×クラウド基盤、一社に任せるメリットを試算する

多くの企業が生成AIの活用を加速させる一方で、老朽化した基幹システム(ERP等)がその足かせになるケースが指摘されています。相互接続性の欠如やデータ品質のばらつきといった構造的な制約が、AI活用の成果を頭打ちにしてしまいます。本記事では、システム刷新・AI活用・クラウド基盤という3つの投資を一社に任せることで、何が変わるのかを整理します。
なぜ基幹システムがAI活用の足かせになるのか
結論:AI活用の成果は、基盤となるシステムのデータ品質と相互接続性に大きく左右されます。
生成AIを業務に組み込む際、必要なデータが古い基幹システムに散在し、システム間の連携が取れていないと、AIが参照できるデータの範囲が限られてしまいます。AIコーディングツールの活用によってシステム刷新そのものを加速できる可能性も指摘されていますが、単にツールを導入するだけでは、コストや運用面で破綻するリスクもあります。刷新とAI活用は、切り離して考えられる問題ではなくなってきています。
3つの投資を別々に発注した場合に起きること
結論:システム刷新・AI活用・クラウド基盤をそれぞれ別のベンダーに発注すると、3者の設計思想をすり合わせる役割が発注者側に残ります。
- システム刷新のベンダーは、既存システムの置き換えを最優先に設計する
- AI活用のベンダーは、最新のデータ基盤を前提に設計する
- クラウド基盤のベンダーは、インフラの効率化を最優先に設計する
それぞれが専門領域で最適な提案をしても、3者の設計思想を統合する視点がなければ、刷新後のシステムがAI活用を前提にしていなかった、というようなズレが起きやすくなります。
一社に任せることで変わる3つの点
結論:一社に任せることで、①設計の整合性が保たれる、②窓口が一本化される、③投資の順序を横断的に設計できる、という3つの利点が生まれます。
| 観点 | 別々に発注した場合 | 一社に任せた場合 |
|---|---|---|
| 設計の整合性 | 発注者側がすり合わせを担う | 支援会社側で整合性を取れる |
| 窓口 | 3つのベンダーとやり取りが必要 | 窓口が一本化される |
| 投資の順序 | 各ベンダーは自領域の最適化のみ提案 | 3領域を横断した順序を提案できる |
当社はシステムインテグレーション、AI開発、AWS基盤構築、基幹システムの保守引き取りまでを一社で提供しており、ISO27001・ISO27017の認証取得およびAWSパートナー認定を継続してきた実績があります。3つの投資を横断して整合性を取る役割そのものを引き受けられる点が、単体のベンダーとの違いになります。
既存資産(特にCOBOL)の段階移行の実務についてはIDS ベトナムオフショア開発、AWS基盤の構築・移行についてはSunnyCloudで詳しく扱っています。
FAQ
Q. システム刷新とAI活用は同時に進めるべきですか。
必ずしも同時である必要はありませんが、少なくとも刷新の設計段階でAI活用の要件を織り込んでおくと、後からの手戻りを避けられます。
Q. 3つの投資を別々のベンダーに発注してはいけないのですか。
発注自体は問題ありませんが、3者の設計思想をすり合わせる役割を誰が担うかを事前に決めておく必要があります。
Q. 一社に任せるとコストは高くなりませんか。
個別最適の重複投資や、整合性を取るための追加調整コストを避けられる分、総額で見ると必ずしも高くなるとは限りません。
まとめ
システム刷新・AI活用・クラウド基盤は、もはや切り離して検討できる問題ではなくなってきています。別々のベンダーに発注すること自体は間違いではありませんが、3者の整合性を取る役割を誰が担うかによって、投資の成果は大きく変わります。
