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PROJECT_03

すべては顧客満足のために。
2年間に及んだ大規模PJ成功への道。

出版物の取次会社からの依頼を受け、
長年の課題である「返本率の高さ」を解消する新たなプラットフォームを開発。
2年間に及ぶビックプロジェクトを無事完遂させた。

N.Y/SI事業部/2004年入社

Chapter01

出版業界の返本問題を解決するプラットフォームを開発

出版業界の新たなプラットフォームを構築するという大規模なプロジェクトを担当しました。2年がかりの大規模なシステムの開発で、現在に至るまで保守・運用を手掛けています。

お客様は大手の書籍取次会社です。出版業界が抱える問題として、書店からの返本率が非常に高く、日本全体で4割ほどに上っているという状況があります。この課題を解決するため新たなプラットフォームを開発することになりました。

このプロジェクトのお客様とは2回目の大きな取引となります。
初回に取引したプロジェクトでご満足いただけるサービスを提供できたことから、今回の引き合いをいただけることに。複数回にわたって提案を行った結果、当社の強みであるオフショア開発を活用することでコストメリットを出せたことが受注の決め手になりました。

Chapter02

コロナ禍で苦慮したベトナムチームとのやり取り

約2年間に及んだ今回の案件は、当社にとっても過去に類を見ないほどの大規模なものでした。要件定義の工程から始まり、ご提案内容とお客様ニーズとの乖離がないことを確認しながら、設計工程、製造工程、テストと、ウォーターフォール型の開発手法でプロジェクトを推進。製造工程については、当社のベトナムの子会社を活用しました。

なかでも大変だったのが、業務システムとしては仕様がとても細かく複雑だった点です。通常であれば、ベトナムに赴き、現地メンバーに直接仕様を展開すべきですが、コロナの影響で渡航が制限され、すべての説明をWeb会議で行う必要がありました。日本人でも理解が難しいものをベトナムメンバーに落とし込んでプログラムしてもらい、テスト工程を経て品質を担保するところに非常に苦労しました。特効薬的なものはなく、コミュニケーションツールとなる設計書を用いて粘り強く説明を行い、上がってきた成果物のチェック・フィードバックを繰り返すという地道な作業を重ねながら作り込みをしていきました。

Chapter03

出版業界の常識が大きく変わっていくことに期待

長期間だったこともあり、課題がとても多く、苦労が絶えないプロジェクトでした。特に、リリース判定を行うタイミングで不具合が改善しきれておらず、これに加えて第三者脆弱性診断にて追加で課題が検出された時にはしびれましたね。それでもお客様も巻き込みながら、メンバーの頑張りで何とか難局を乗り越えることができました。

お客様でさえ「本当にできるのか?」と思うほどの案件を、無事リリースさせることができ、大きな達成感を味わうことができました。プロジェクト完了後に実施した「CSインタビュー」でも、お客様満足度85.71%という高評価を獲得。7つの質問項目のほぼすべてに5段階評価で4以上の「満足」を付けていただいたうえ、「Nさんなしではできませんでした」というコメントをもらえたのが嬉しかったです。

システムリリース後、この仕組みを導入する出版社、書店は着実に増えてきています。アナログで行われていた作業が効率化され、全国の小さな書店にも適切に配本が行われるようになれば、出版業界を大きく変えることに繋がります。自分が手掛けたシステムを通じて市場がどう変わっていくのか。今後の変化がとにかく楽しみですね。

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